- 13:00~14:00(開場12:45~)
セミナー概要
ロボットや自動運転など人手不足や災害復旧などわが国が抱える諸問題の解決に「制御」は基幹技術として活躍しています。この制御技術は、機械、電気、化学などあらゆる工学分野の製造過程や最終製品に埋め込まれているのでその理解を深めることは非常に有益なのですが、ツールのひとつとして紹介されるだけで全貌を理解する機会は得られないのが現状です。
本セミナーの目的は、「(1)概要編」につづき「(2)古典制御編」と題して、伝達関数を主要なモデルとして展開される古典制御理論を中心に、古典制御の特徴や限界を知ることです。古典制御理論は多くの理工系大学や工業高等専門学校で開講されており、優れたテキストがたくさんあるのですが、身近な存在とまで馴染んでいるエンジニアは少ないのではないでしょうか。
本セミナーでは、制御の森のなかから伝達関数モデルを中心に、その周辺の散策をする形式で、古典制御理論とは何であるかという理解を深めます。ポイントとなる用語や概念の間をひとつずつ歩いて渡ることで、古典制御理論の再認識ができます。
| 開催日 |
2026年2月18日(水)
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|---|---|
| 時間 |
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| 対象者 |
・古典制御の理解を深めたい方
・学生時代に古典制御を学んだがよくわからなかったエンジニア
・古典制御と自分の仕事との接点を見つけたい方
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| 開催方法 | Zoom (ウェビナー) |
| 参加費 | 15,400円(税込) |
セミナー内容
| 1 |
セミナーの目的
・古典制御理論はなぜ生まれたか(制御技術の歴史紹介)
・伝達関数モデルで制御を語るのが古典制御
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| 2 |
物理世界から伝達関数までを歩く
・物理世界は微分方程式モデルで描かれる
・ラプラス変換を使って微分方程式モデルから伝達関数モデルへ
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| 3 |
伝達関数から時間応答までを歩く
・ラプラス変換を逆に使うとふるまいが見える ・伝達関数を使ってシミュレーション
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| 4 |
伝達関数から周波数応までを歩く
・伝達関数と周波数伝達関数は似てるけど違う ・ボード線図の描き方、読み方
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| 5 |
伝達関数と状態空間モデルを往復する
・伝達関数は状態空間モデルに簡単に読み替えできる |
| 6 |
伝達関数でシステムを組立てる
・ブロックを組み合わせて伝達関数を合成する ・作ることのできる伝達関数、作ることのできない伝達関数
・信号の流れの見える化
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| 7 |
伝達関数を分解する
・分解して見える時間応答(極、安定解析) ・周波数伝達関数に変換して見える周波数特性(ロバスト性)
・微分方程式に変換して見える物理的振舞い(微分特性、積分特性)
・状態空間モデルに変換して見える内部構造(モード)
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| 8 |
古典制御の成果
・周波数伝達関数に変換して見える周波数特性(ロバスト性)
・微分方程式に変換して見える物理的振舞い(微分特性、積分特性)
・状態空間モデルに変換して見える内部構造(モード)
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| 9 |
まとめ
・古典制御は伝達関数のことばで語られる
・伝達関数はいろいろな表現への大事な分岐点
・ラプラス変換はとても便利な道具
・伝達関数を分解、合成して新しいシステムをつくれる
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| 10 |
質疑応答
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到達目標
講師プロフィール
汐月 哲夫
博士(工学) (東京工業大学)
1983~1990:熊本大学工学部 助手
1990~2006:熊本大学工学部 助教授
2006~2007:熊本大学大学院自然科学研究科 助教授
2007~2008:熊本大学大学院自然科学研究科 准教授
2007~:東京電機大学 未来科学部 教授
【所属学会】
計測自動制御学会、システム制御情報学会、IEEE Control System Society、日本ロボット学会、機械学会
【専門分野】
制御工学, 通信・ネットワーク, 機械力学、メカトロニクス, 機械力学、メカトロニクス, システム工学 キーワード(ネットワーク化制御、遠隔操作システム、制御理論、人間機械系,システム理論)
【著書】
つながる!基礎技術IoT入門 (共著)
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